茄子(なす)の育て方

6-1_茄子(なす)
目次

基本情報

分類果菜類/ナス科・ナス属
原産地インド東部を中心とする熱帯アジア
日照陽性植物(1日6時間以上の直射日光が目安)
土壌酸度pH6.0〜6.5
種の性質嫌光性種子(けんこうせいしゅし)
種まき方法ポケット催根後、ポットまき
発芽適温 / 発芽日数20〜30℃ / 5〜10日
生育適温 / 育苗期間20〜30℃ / 60〜70日
開花から収穫まで15〜20日程度
株間 / 畝幅株間50cm / 畝幅80〜120cm(1条植え)
基本の仕立て・支柱3本仕立て。必要(長さ180cm・太さ16〜20mm程度×3本、地中へ30cm埋める)
主に食べる部分果実
コンパニオンプランツネギ、ニラ、バジルなど。生育や病害虫対策を助けるとされています。

栽培カレンダー

なすの育て方
ポケット催根2月下旬~3月上旬
ポットまき・育苗3月中旬〜下旬
定植5月上旬〜中旬
収穫6月中旬〜10月下旬

※地域・品種・気候・土壌などの栽培環境によって、時期や数値は前後します。

おすすめ品種

スクロールできます
品種名種の種類特徴・おすすめ理由種の購入
真黒(しんくろ)固定種昔ながらの中長ナス。自家採種にもむいている。
賀茂なす在来種京都を代表する丸ナス。肉質が緻密。 (京都府)
千両二号F1品種夏秋どりの代表品種。育てやすく多収。 (タキイ種苗)
とげなし千両二号F1品種トゲがなく扱いやすい長卵形ナス。 (タキイ種苗)
筑陽(ちくよう)F1品種暑さに強く、秋まで長く収穫しやすい長ナス。 (タキイ種苗)
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特徴

土(養分):養分を長期間必要


ナスは枝を伸ばしながら次々と果実をつけ、秋まで収穫が続きます。ただし、草勢が保たれている場合は、すぐに追肥する必要はありません。

光:十分な日光を好む

日当たりが不足すると枝が細く伸びやすく、花や果実のつき方も不安定になります。枝葉が重なりすぎると、株の内側へ光が届きにくくなります。

水:乾燥と過湿に弱い

水分を多く必要とし、乾燥が続くと果実の肥大やつやが悪くなります。一方で、排水の悪い土では根が傷み、生育が弱ることがあります。

風:枝葉が茂ると蒸れやすい

主枝と側枝が次々に伸びるため、株の内側へ枝葉が重なると風通しが悪くなります。過繁茂になると、病気や果実の品質低下につながりやすくなります。

温度:高温期に株が疲れやすい

暑さには比較的強いものの、真夏に収穫が続くと新芽が細くなり、果実が小さくなることがあります。株の状態によっては、切り戻し剪定や更新剪定で秋の生育を促します。

育て方

2月下旬~3月上旬

ポケット催根(さいこん)

ポケット催根は、まだ気温が低い時期でも発芽をそろえやすくするため、種に水を吸わせて体温で温め、幼根(発根)を出してからポットへまく方法です。

手順

  1. 種を水に入れ、半日〜1日吸水させる。
  2. 水で湿らせて強く絞ったキッチンペーパーで種を包み、小さな袋へ入れる。
  3. 袋を衣服のポケットなどへ入れ、2〜3日間体温で温める。
  4. 種の先から白い幼根が少し見えたら、すぐにポットへまく。

※幼根(ようこん):発芽した種から最初に伸びる根です。

キッチンペーパーは、湿っていても水がたまらない状態にします。幼根を長く伸ばすと折れやすいため、先端が少し見えた段階ですぐにまきます。

3月中旬〜下旬

ポットまき

発根した種をポットへまき、定植できる大きさまで育てます。ナスは育苗期間が長いため、光、水、温度の不足や過剰を避けながら育てます。

手順

  1. 培養土へ水を含ませてポットへ入れる。
  2. 土の表面に深さ5mm程度の穴を3か所あけ、1粒ずつ、幼根を下か横向きに入れる。
  3. 光を嫌う性質があるため、種の厚さの2〜3倍を目安に覆土し、土の表面を軽く鎮圧する。
  4. ポットの底から水が流れるまで、やさしく水を与える。
  5. 本葉1〜3枚のころに弱い苗を株元から切り、元気な苗を1本残す。
  6. 苗同士の葉が重なり始めたら、ポットの間隔を広げる。

※鉢ずらし(はちずらし):苗同士の葉が重ならないよう、ポットの間隔を広げる作業です。

培養土は、握るとまとまり、指で軽く押すと崩れる水分量にします。発芽後は日当たりと風通しを確保し、徒長や蒸れを防ぎます。

5月上旬〜中旬

定植

一番花の蕾がふくらみ、紫色が見え始めた苗が定植の目安です。浅植えを基本にし、根鉢と畑の土を密着させます。

手順

  1. 根鉢と同じ深さ・幅の植え穴を掘り、穴へ水を入れる。
  2. 水が引いたら苗をポットから取り出し、根鉢の表面が畝と同じ高さになるように置く。
  3. 根鉢と植え穴の隙間へ土を戻し、株元の土を手で軽く鎮圧する。
  4. 株元へ水を与え、株元から少し離してもみ殻と草やワラなどを敷く。

深植えすると地温の低い層へ根が入り、活着が遅れることがあります。根鉢の表面を畝と同じ高さにし、根鉢と周囲の土をしっかり密着させます。

草の声:フジの花が咲き始めるころを、定植時期の補助目安にします

支柱立て・3本仕立て

ナスは果実の重さで枝が倒れやすいため、枝を3方向へ分けて支えます。株の内側へ光と風が入る骨格をつくります。

手順

  1. 一番花がついた主枝を残す。
  2. 一番花のすぐ下から伸びる強いわき芽を残す。
  3. 一番花の上下にあるわき芽のうち、もう1本の強い芽を残す。
  4. 残した3本より下から伸びる不要なわき芽を摘芽する。
  5. 株の周囲へ長さ180cm・太さ16〜20mm程度の支柱を3本立て、それぞれ30cm程度地中へ埋める。
  6. 3本の枝を別々の支柱へ誘引する。
  7. 枝の生長に合わせて、誘引ひもを追加する。

誘引(ゆういん):茎や枝を支柱などへ固定し、伸びる方向を整える作業です。

3本の枝は同じ方向へ重ねず、株の中心に光と風が入るように広げます。枝が太くなる前に、余裕を持たせて誘引します。

摘芽(てきが)

摘芽は、仕立てに使わないわき芽を取り除く作業です。不要な枝を減らし、株の内側へ光と風を通します。

手順

  1. 3本仕立てに使う枝を残す。
  2. 一番花より下から伸びる不要なわき芽を、付け根から摘芽する。
  3. 株の内側へ強く伸びる不要なわき芽を摘芽する。

わき芽は小さいうちに摘むと、株への負担と傷口を小さくできます。雨天や葉が濡れているときを避け、切り口が乾きやすい日に行います。

摘果(てきか)

株がまだ小さい時期の果実を早めに摘果すると、根や枝の生長へ力を回せます。変形果や傷んだ果実も取り除きます。

手順

  1. 一番果を、長さ1〜3cm程度の小さいうちに摘果する。
  2. 株の生育が弱い場合は、二番果や三番果も小さいうちに摘果する。
  3. 変形果や傷んだ果実を、果柄(かへい)の付け根から切り取る。

若い株では果実を大きく育てず、根と枝の生長を優先します。草勢が弱いときは、二番果や三番果も早めに摘果して着果負担を減らします。

摘葉(てきよう)

古い葉や傷んだ葉を取り除くと、株元の風通しがよくなり、収穫や管理もしやすくなります。

手順

  1. 土に触れている下葉を、葉柄(ようへい)の付け根から切り取る。
  2. 黄化した葉や傷んだ葉を切り取る。
  3. 株の内側で重なり、風を遮っている古い葉を必要な分だけ切り取る。

健康な葉は光合成に必要なため、一度に多く減らしません。土に触れる葉や黄化した古い葉から、株の内側へ風が通る程度に取り除きます。

切り戻し剪定(せんてい)

切り戻し剪定は、果実を収穫するたびに側枝を短く戻し、次のわき芽を育てる方法です。枝葉が増えすぎるのを防ぎます。

手順

  1. 側枝についた果実を収穫する。
  2. 収穫した果実の上にある葉を1枚残す。
  3. 残した葉の上で側枝を切り戻す。
  4. 残した葉の付け根から伸びるわき芽を1本育てる。
  5. わき芽についた次の果実を収穫したら、同じように枝を切り戻す。

果実の上に葉を1枚残すことで、その葉の付け根から次のわき芽を育てます。草勢が弱い株では、枝を短く切りすぎないようにします。

6月上旬〜10月下旬

収穫

ナスは果皮につやがあり、品種本来の大きさに育ったものから収穫します。若い果実をこまめに採ると、株への負担を軽くできます。

手順

  1. 品種に合った収穫サイズの果実を選ぶ。
  2. 果実を手で支える。
  3. 果柄を清潔なハサミで切る。
  4. 果柄のとげでほかの果実を傷つけないよう、切り口を短く整える。

果実を大きくしすぎると種が硬くなり、株への負担も増えます。果皮につやがある若いうちにこまめに収穫し、次の果実の肥大につなげます。

更新剪定(こうしんせんてい)

夏に株が疲れて果実の品質が落ちたときは、枝を大きく切り戻して秋の収穫へ備えます。
すべての株に必ず行う作業ではありません。

手順

  1. 主枝3本を、それぞれ株の高さの1/3〜1/2程度まで切り戻す。
  2. 各主枝に健康な葉を2〜3枚残す。
  3. 細い枝、傷んだ枝、株の内側へ伸びる枝を切り取る。
  4. 株の周囲へスコップを垂直に差し込み、根の一部を切る。
  5. 新芽が伸び始めたら、勢いのよい芽を残して不要な芽を摘芽する。

新芽が細く、株全体が大きく弱っている場合は、剪定後に回復できないことがあります。健康な葉を残し、秋まで十分な生育期間がある株だけに行います。

生育診断

ナスは、生長点付近の葉、新芽の伸び、茎の太さ、花の柱頭、果実の肥大を組み合わせて草勢を判断します。一つの症状だけで肥料不足や肥料過多と決めつけないことが大切です。

草勢が弱い

① 新芽が小さく、茎が細い

原因:水不足、根傷み、低温、着果過多、日照不足などが考えられます。
対策:土の乾湿と排水を確認し、次に根元、病害虫、着果数を確認します。傷んだ果実や小さな果実を摘果し、新芽の回復を待ちます。

② 花の柱頭が雄しべより短い

原因:水不足、根の吸収不良、着果負担、養分不足などが重なっている可能性があります。
対策:土の水分、根傷み、収穫遅れ、果実数の順に確認します。草勢が戻らない場合のみ、完熟した有機質肥料などを少量施します。

③ 果実のつやがなく、肥大が遅い

原因:乾燥、根傷み、高温、着果過多、収穫遅れなどが考えられます。
対策:水分を安定させ、収穫できる果実を早めに採ります。小さな変形果を摘果し、株への負担を減らします。

④ 下葉が黄化し、新芽も伸びない

原因:過湿、根傷み、土の締まり、養分不足、病害などが考えられます。
対策:排水と土の硬さを確認し、株元に水がたまらないようにします。病変が広がる場合は、病気の症状と照合します。

草勢が強い

① 茎が太く、葉が大きく重なる

原因:養分過多、水分過多、日照不足、摘芽の遅れなどが考えられます。
対策:追肥を控え、不要なわき芽と内向きの枝を整理します。水を急に切らず、土の乾きに合わせて調整します。

② 葉の色が濃く、花が落ちる

原因:窒素過多、高温、日照不足、根の過湿などが考えられます。
対策:追肥を控え、排水と日照を確認します。枝葉が混み合っている場合は、風が通る程度に整枝します。

③ 節間が長く、枝が軟らかい

原因:光不足、水分過多、養分過多、苗の徒長などが考えられます。
対策:枝へ光が当たるように整枝し、過湿を避けます。枝が折れないよう、早めに支柱へ誘引します。

④ 葉ばかり茂り、着果が少ない

原因:養分過多、高温、日照不足、花粉の働きの低下などが考えられます。
対策:追肥を控え、株の内側へ光と風を入れます。高温期は無理に着果させず、気温が落ち着いた後の花を育てます。

よくある失敗

① 一番果を大きく育てて株が弱る

主な原因
  • 若い株に果実を残している
  • 根が十分に広がる前に着果している
  • 収穫を遅らせている
対策

一番果は小さいうちに摘果し、根と枝の生長を優先します。株が弱い場合は、二番果や三番果も若採りして負担を減らします。

② 果実が硬く、つやがなくなる

主な原因
  • 水不足が続いている
  • 収穫が遅れている
  • 根が傷んでいる
  • 果実を多くつけすぎている
対策

土の乾きと排水を確認し、水分を安定させます。収穫できる果実を早めに採り、小さな変形果も摘果します。

③ 果実の形が悪くなる

主な原因
  • 水分が不安定になっている
  • 草勢が弱っている
  • 高温や低温で受粉が不安定になっている
  • 着果負担が大きい
対策

まず水分と根の状態を確認します。変形果を早めに摘果し、収穫遅れを防ぎます。気温が極端な時期は、株の回復を優先します。

主な病気

① 青枯病(あおがれびょう)

症状

日中に急にしおれ、進行すると夜間も回復しなくなります。茎内部が褐変することがあります。

予防・対策

高温期の過湿を避け、発病株は根を含めて畑の外へ出します。使用した道具に土をつけたまま別の場所で使わないようにします。

② うどんこ病

症状

葉の表面に白い粉をまぶしたような斑点が現れ、広がると葉が黄化します。

予防・対策

枝葉を混み合わせず、古い葉を少しずつ摘葉します。発生初期の葉は取り除き、畑に残しません。

③ 灰色かび病(はいいろかびびょう)

症状

花や果実、傷んだ部分に灰色のかびが生え、果実が腐敗します。

予防・対策

咲き終わった花弁や傷んだ果実を残さず、過湿と葉の重なりを避けます。剪定は切り口が乾きやすい日に行います。

④ 半身萎凋病(はんしんいちょうびょう)

症状

株の片側や葉の半分から黄化してしおれ、徐々に株全体へ広がります。

予防・対策

排水を整え、発病株の根や残渣を畑に残しません。連作で被害が続く場所では、抵抗性台木を用いた接ぎ木苗も選択肢になります。

⑤ 褐色腐敗病(かっしょくふはいびょう)

症状

果実に水が染みたような褐色の病斑ができ、やがて腐敗します。

予防・対策

果実を土に触れさせず、泥はねを防ぎます。発病果は早めに取り除き、排水を改善します。

主な害虫

① アブラムシ

症状

新芽や葉裏へ集まり、汁を吸います。葉が縮れ、排泄物によってすす状の汚れが生じることがあります。

予防・対策

新芽と葉裏をこまめに確認し、少数のうちに手や水で取り除きます。窒素分が多く軟らかい新芽が増えすぎないようにします。

② ハダニ

症状

葉に細かな白い斑点が増え、被害が進むと葉がかすれたように黄化します。葉裏に細い糸が見えることがあります。

予防・対策

高温乾燥が続く時期は葉裏を確認します。被害葉を取り除き、畑を極端に乾燥させないようにします。

③ テントウムシダマシ

症状

成虫と幼虫が葉の表面を削るように食べ、網目状の食害痕を残します。

予防・対策

葉裏の卵、幼虫、成虫を見つけ次第取り除きます。食害の多い葉や栽培後の残渣を畑に残しません。

④ アザミウマ

症状

花や新芽、幼果を吸汁し、果実にかすり状の傷や変形が生じます。

予防・対策

花と新芽をこまめに確認し、周囲の草を一度に刈り払わず、害虫を急に作物へ移動させないようにします。被害果は早めに摘果します。

⑤ オオタバコガ

症状

幼虫が蕾、花、果実へ食入し、穴の周囲にふんが付着します。

予防・対策

蕾や果実の穴、ふんを目印に幼虫を探して取り除きます。被害果は放置せず、畑の外へ出します。

採種の手順

種の採り方

ナスは同じナス属の別品種と交雑する可能性があります。
家庭菜園で確実に品種を維持するには、距離を取るだけでなく、袋かけや人工授粉を組み合わせます。

  1. 固定種または在来種から、品種本来の形と生育を示す健康な株を選ぶ。
  2. 採種する花が咲く前に袋をかけるなど、別品種との交雑を防ぐ。
  3. 採種する果実へ印を付け、食用として収穫しないようにする。
  4. 果皮が黄褐色から茶色になり、硬くなるまで株上で完熟させる。
  5. 完熟果を収穫し、数日置いて追熟させる。
  6. 果実を切り、種を果肉ごとかき出す。
  7. 水の中でもみ洗いし、果肉や未熟な種を取り除く。
  8. 沈んだ充実した種を集める。
  9. 種を重ならないように広げ、直射日光を避けて十分に乾燥させる。

F1品種から採った種は、次世代で果実の形、色、生育などが分かれる可能性があります。

保存方法

  1. 十分に乾燥した種を紙袋へ入れる。
  2. 野菜名、品種名、採種年、採種した株の特徴を記録する。
  3. 紙袋を乾燥剤と一緒に密閉容器へ入れる。
  4. 温度変化が少なく、暗く乾燥した場所で保存する。

発芽率を保つポイント

  • 果実を食用の収穫時期で採らず、採種用として完熟させます。
  • 洗浄後は種の内部まで十分に乾燥させます。
  • 高温、多湿、直射日光を避けます。
  • 保存容器を頻繁に開閉しません。
  • 古い種は、まく前に少量で発芽試験を行います。

登録品種の種苗を、個人的・家庭的利用を超えて増殖、譲渡、販売する場合は、育成者権者の許諾が必要になることがあります。種袋の「登録品種」表示やPVPマーク、農林水産省の品種登録情報を確認します。

保存方法

① 常温保存

気温が高い時期は常温保存を避ける。保存期間は、2〜3日程度が目安。

  1. 洗わず、表面が濡れている場合は水分を拭き取る。
  2. 1本ずつ新聞紙やキッチンペーパーで包む。
  3. 風通しのよい冷暗所で保存する。

② 冷蔵保存

冷やしすぎると果皮のくぼみや変色などの低温障害が起こるため、冷気が直接当たる場所を避けます。保存期間は、5〜7日程度を目安。

  1. 洗わず、表面の水分を拭き取る。
  2. 1本ずつキッチンペーパーや新聞紙で包む。
  3. ポリ袋へ入れ、袋の口を軽く閉じる。
  4. 冷蔵庫の野菜室で保存する。

③ 冷凍保存

解凍すると軟らかくなるため、凍ったまま炒め物、煮物、みそ汁などへ使います。保存期間は、約1か月程度を目安。

  1. 洗って水分を拭き取る。
  2. ヘタと萼(がく)を取り、使いやすい大きさに切る。
  3. 変色が気になる場合は、短時間水へさらす。
  4. 水分をよく拭き取る。
  5. 冷凍用保存袋へ重ならないように入れ、空気を抜いて冷凍する。

からだの声

旬の野菜について、昔ながらの食養生や薬膳の知恵、現代栄養学で知られている成分の特徴を紹介します。
毎日の食卓で、その野菜をどう取り入れるかをわかりやすくまとめます。

① 暑い季節のほてりに

薬膳では、ナスは体にこもった熱を冷ます方向に働く食材とされています。暑い季節に焼きナスや煮びたしなどで食べられてきたのも、旬と体調を合わせる昔ながらの食養生の一つです。

② 紫色の皮にはナスニン

ナスの紫色の皮には、アントシアニン系色素の「ナスニン」が含まれています。ナスニンには抗酸化作用が知られているため、皮ごと調理すると紫色の部分も一緒に取り入れられます。

③ 冷えやすい人は生姜と合わせる

薬膳では体を冷ますと考えられるナスに、生姜やねぎなどを組み合わせる食べ方があります。季節だけでなく、その日の体調に合わせて食材を組み合わせるのも、昔ながらの食養生の知恵です。

豆知識

① ナスの紫色

ナスの紫色は、主にナスニンと呼ばれるアントシアニン系色素によるものです。品種によって紫、緑、白など果皮の色が異なります。

② ナスは果実を食べる野菜

料理では野菜として扱われますが、植物学上、食べている部分は花の子房が発達した果実です。果実の中にある小さな粒が種です。

③ ヘタに見える部分は萼

果実の上部にある緑色や紫色の部分は、萼(がく)が残ったものです。品種によって鋭いとげがあるため、収穫時は注意します。

④ 賀茂なすは京都を代表するナス

賀茂なすは、京都で受け継がれてきた丸ナスの一つです。果実が大きく肉質が緻密で、田楽や揚げ物などに使われます。

⑤ 「秋ナス」は秋だけにまくナスではない

春に植えた株を夏越しさせ、秋に再び収穫した果実も秋ナスと呼ばれます。更新剪定を行う方法もありますが、株が元気なら強く切り戻さず、そのまま収穫を続けることもできます。


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